【一宮市】新体操 田中琴乃先生の授業を取材!JFAこころのプロジェクト「夢の教室」が萩原小学校で行われました!

2021年12月17日(金)、JFAこころのプロジェクト「夢の教室」が萩原小学校で行われました!

令和3年度JFAこころのプロジェクト「夢の教室」オンラインの実施の様子

「夢の教室」では、元サッカー日本代表選手をはじめ、様々なアスリートを「夢先生」として迎え、「夢を持つことの大切さ」「失敗を乗り越えて、夢や目標に向けて努力していくこと」などを子供達に伝えています。

令和3年度JFAこころのプロジェクト「夢の教室」オンラインの実施の様子

この活動は、2007年度から全国各地で開催されており、これまで一宮市内でも様々な夢先生を迎え、実施されてきました。

今回は、萩原小学校6年2組で行われた、新体操の田中琴乃先生の授業を子供達と一緒に受けて参りましたので、その内容をお伝えしていきます!

令和3年度JFAこころのプロジェクト「夢の教室」オンラインの実施の様子

☆田中琴乃先生のプロフィール☆

大分県出身。

5歳で新体操を始め、中学3年の時に全日本ジュニア選手権個人総合・団体優勝。同年、日本代表に選出。

2007 年および 2009~2011 年に世界新体操選手権に出場。

2008 年 北京オリンピック出場。

2012 年 ロンドンオリンピックに出場、7 位入賞。

2013 年に選手を引退。

東京と一宮市をオンラインでつなぎ、授業が始まりました!

田中先生は、子供達の名前も把握されていて、和気あいあいとした雰囲気の中、授業が進められていきましたよ♪

令和3年度JFAこころのプロジェクト「夢の教室」オンラインの実施の様子

オンライン授業とは思えないほど距離を感じない自然な進行に、教室内はリラックスして、子供達は徐々に、田中先生に興味を持ち始めていました!

例えば、「スポーツが好きな人~?」「新体操を見たことがある?」「クラスで一番元気な人は?」など、クラスのみんなへの質問から、田中先生のクイズ(出身地や血液型、身長など)まで、まずはお互いを知るところからスタート☆

令和3年度JFAこころのプロジェクト「夢の教室」オンラインの実施の様子

次に、新体操の映像を見て、どんな競技なのかを教えてもらいました。

ちなみに、この映像で興味深かったのは、試合で180℃開脚するために、練習では毎日270℃開脚していたというお話です。

他にも、新体操で使われているリボンの長さは6メートルもあり、床についてしまうと減点になってしまうこと、団体の演技では目で会話していることなど、見ているだけではわからなかった部分を知ることができました。

令和3年度JFAこころのプロジェクト「夢の教室」オンラインの実施の様子

ここからは、田中先生が新体操を始めたきっかけや、目標となっていったことを紹介していきます。

田中先生が新体操を始めたのは5歳のとき。きっかけは、「うちまた改善」「ぽっちゃり改善」「人見知り改善」だったそう。踊ることが大好きな女の子でした。

そして、小学生になると、もうひとつ大好きなことが増えました。それは、学校の休み時間に校長室に行って、ふかふかのソファーに座り、校長先生とお話すること!

校長先生に色んな相談をしたり、雑談をしたりと、本当に楽しい時間だったと田中先生はお話されていました。

令和3年度JFAこころのプロジェクト「夢の教室」オンラインの実施の様子

そんな中訪れた転機は、小学3年生のとき。いつも校長室で何気なくテレビに映っていたお昼の番組が、その日だけはオリンピックの開会式だったそうです。

オリンピック自体を知らなかった田中先生は、校長先生に、オリンピックは「スポーツのお祭り」「それぞれのスポーツの中で一番を決める大会」ということを教えてもらいました。

そして、もうひとつ。「TVの向こう側に行って、オリンピック選手になれるよ!」というメッセージも一緒に!

そこから田中先生の夢が始まります☆

令和3年度JFAこころのプロジェクト「夢の教室」オンラインの実施の様子

しかし早速「オリンピック選手になる!」ということを友達に伝えてみたら、なれるわけがないといった反応をされ、県大会はいつも10人中7位。

遂に小学校6年生のとき、お父さんに、3日後の県大会で3位以内に入れなかったらもう新体操は終わりとまで言われてしまいました。

最後になるかもしれない大会で、田中先生はやり遂げます!他の選手がミスする中、見事一人だけミスなく出来、優勝!この時、新体操を続けられる喜びを目一杯感じ、それから、かめのように毎日こつこつと努力されたそうです。

令和3年度JFAこころのプロジェクト「夢の教室」オンラインの実施の様子

その結果、努力が実り、中学3年生のときに全国で個人・団体共に1位になれました。

この活躍により、15歳で全日本入りし、親元を離れ、1日8時間、週6日の練習をこなすことになります。

親元を離れ、田中先生は、当たり前だったことが当たり前じゃなくなり、家族への感謝の気持ちを持ったと話されていました。

そして高校1年生のとき。世界選手権の切符を獲得できたことで、オリンピック選手になれた気持ちになってしまった田中先生を待っていたのは「いすとりゲーム」のような練習の毎日でした。

令和3年度JFAこころのプロジェクト「夢の教室」オンラインの実施の様子

子供達には、田中先生の歩みと共に、今の自分の気持ちを書く「夢シート」が配布されており、要所要所で記入していくスタイルで授業が進められていましたので、このお話のときにはかなり引き込まれていたのでは?と思います。

11人中5人に入らなければならないプレッシャーから、病気やケガに悩まされ、競技自体が出来なくなりそうになっていたときに助けてくれたのは、お母さんでした。

「拒食症」という病気になり、練習できず、夜も眠れない、がりがりの状態になってしまったとき、お母さんは、「お母さんとしてごはんがおいしいことを見せてあげたい」と、ホテルのバイキングに連れて行ってくれたそうです。それも2つのホテルに!

田中先生は、それぞれのホテルで、レタス1枚ずつしか食べられなかったけれど、それをきっかけに、お弁当を2時間かけて食べる努力をしたりと、とにかく治療に励みました。

令和3年度JFAこころのプロジェクト「夢の教室」オンラインの実施の様子

そして、2008年北京オリンピック。田中先生は、人生最大の後悔を経験することとなります。

人生最大の後悔は、北京オリンピックのときに成績が振るわず、お母さんの声は聞こえたけど、「ありがとう」と言えなかったときのこと。心にぽかんと穴があき、「夢って何?」という気持ちになったそうです。

それから夢は「オリンピックに出場して、家族に笑顔で手を振ること。」と気づき、4年後のロンドンオリンピックでは、キャプテンを務め、見事7位入賞を果たしました!ミスはありましたが、ご両親に笑顔で手を振ることができ、夢を叶えられたのです。

心からの充実を味わえた瞬間でした。

新体操のオリンピック選手になることだけが夢ではなく、オリンピック選手になって、どうしたかったか、ということが大切だと話されていました。

子供達はこのタイミングで、夢シートの「将来の夢」と「そのために出来ること、やってみようと思うこと。」を記入。

このとき併せて教えてもらった「夢をみんなに話していくこと」の大切さも学び、それぞれの夢を発表する場にもなりました!

令和3年度JFAこころのプロジェクト「夢の教室」オンラインの実施の様子

プロ野球選手やバスケットボールの選手、学者になって研究したい、ドッジボールで全国制覇など、みんなの夢は輝いています!

令和3年度JFAこころのプロジェクト「夢の教室」オンラインの実施の様子

中野市長からは、「もし、今この夢シートに書けることがなかったとしても、目の前のことをこつこつとやっていくことが大切、大丈夫。」というお話がありました。

令和3年度JFAこころのプロジェクト「夢の教室」オンラインの実施の様子

夢シートは、子供達が「夢の教室」で感じたこと、心に残ったことなどを夢先生への手紙として書き、田中先生からお返事が返ってくる仕組みだそうです!

令和3年度JFAこころのプロジェクト「夢の教室」オンラインの実施の様子

授業後は、記念撮影が行われました。

令和3年度JFAこころのプロジェクト「夢の教室」オンラインの実施の様子

「夢の教室」の感想を児童の皆さんに伺ったところ、「今までは関心がなかったけど、考えるきっかけになりました。」「夢を具体的に考えられるようになったので、もっとアイディアを出していきたいです。」「夢を叶えて家族に恩返しがしたいです。」などの声を聞くことができました。

また、田中先生からはまとめとして、

  1. 昨日の自分に負けない気持ち
  2. ”人のため”は大きな力

ということも教えてもらい、

これから楽しいことよりつらいことの方が多いと思うけど、乗り越えるとき、助けてと言える頼る勇気、信頼し合える気持ちを持ってくださいとのメッセージも頂きました。

今まで沢山の困難を乗り越えてきたからこそのメッセージがとても心に響きます。

田中先生、6年2組の皆さん、素晴らしい授業をありがとうございました!

「夢の教室」概要 | JFAこころのプロジェクト | 社会貢献活動|JFA|日本サッカー協会

夢先生の紹介 | JFAこころのプロジェクト | 社会貢献活動|JFA|日本サッカー協会

令和3年12月9日報道発表 令和3年度JFAこころのプロジェクト「夢の教室」オンラインの実施についてのお知らせ|一宮市

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