【一宮市】”服を捨てる時代から直す時代へ” 伝統技術を受け継ぐ「紬かけつぎ店」を取材しました!
皆さんは、”かけつぎ”という技術をご存知ですか?一宮市で唯一”かけつぎ”が出来るお店!「紬かけつぎ店」を取材して参りました!
「かけつぎ」とは、衣類にできたキズや虫穴を、元に近い状態へ修復する技術です。生地が魔法のように復元されるので、ビフォーアフターを見ると本当にびっくりします!!!
まずはこちらのビフォーアフターをご覧ください!
Before
ここまで完全に穴があいてしまった状態でも、模様までしっかり復元してくれる、すごい技術なのです!!!
After
このニットの穴も・・・
何事もなかったかのようですよね!
ポケット付近の穴も・・・
この通り!柄の部分もしっかり復元されています!!!
これらは全て職人さんの手作業で行うため、とても高度な技術が求められます。
下の写真は、かけつぎ職人の長谷川さん。かけつぎ職人として10年以上どうしたらもっときれいに仕上がるかをひたすらに追及されていらっしゃるそうです!
長谷川さんがかけつぎについて語って下さるとき、このお仕事が本当に好きということが伝わってきて、思わず私も大切な服を預けたくなりました!
現在この”かけつぎ”という仕事は、70代から80代にかけての職人さんが辞めてしまうと、継いでいく人が少ないこともあり、”かけつぎにより服が直し着続けられること自体が知られなくなってきた”と伺いました。
そんな中、2019年4月にオープンした「紬かけつぎ店」では、全国の業者さん等から発注された服が、早く直して欲しい!と言わんばかりに復元されるのを待っていましたよ!
かけつぎ職人であり、営業も担当されている岡野さんは、「業者の方だけでなく、一般の方々にももっとかけつぎの存在を知って欲しい!」との熱い思いを語って下さいました。
穴が開いていなかったらもっと着たかった服、破れてしまったから残念だけど捨ててしまった服。思い出が沢山つまっていたけれど・・・。そんな服に、思いを馳せたことはありませんか?
「断捨離」、「プチプラ」、「ファストファッション」・・・。服にまつわる様々な用語は私たちの生活の中で常に溢れています。
そんな時代に、”捨てる”から”直して着続ける”。せんいのまち、一宮の紬かけつぎ店から大きなメッセージが発信されていることを感じました!
”かけつぎ”の存在が知られていくことにより、大切に着続けられていく服が一枚でも多くありますように。
紬かけつぎ店の技術は定期的にInstagramにて公開されていますので、ぜひご覧になってくださいね!
取材のご協力、写真の提供をありがとうございました!!!
紬かけつぎ店はこちら