【一宮市】大学生や大学生のご両親必見!一宮市が新年度より「奨学金返還サポート補助金」を支援します。
一宮市が令和5年度より、市内に事業所がある中小事業者等と協調して、若手従業員の奨学金返還を支援する制度を導入しました!
現在の一宮市が置かれている状況
※この情報は、一宮市役所のご担当者様から頂きました。
■一宮市の人口が遂に38万人を割り込む
現在の一宮市は、近隣にある大きな都市へ労働人口が吸収されており、仕事先にあわせて住まいを移す方も増えてきているため、転出が相次いでいます。
また、少子化で人口の自然増が見込まれないこともあり、一宮市の人口は令和5年2月、遂に38万人を割り込むこととなりました。
■地域企業も若手人材獲得に苦戦
少子化が進む中、地域企業も若手人材の獲得が非常に難しくなっています。
若手人材を何年にも渡って獲得出来ない状況により、技術やノウハウの伝承が行われず、黒字のまま事業所を閉業せざるを得ないという事象が増加しているそうです。
(そこで昨年、事業承継引継ぎ支援の為の相談窓口が開設されました。)
【一宮市】あとつぎがいなくて困っていませんか?一宮市が「中小事業者向け 事業承継 個別相談会」を毎月第3木曜日に開催します。
市内で働く人を確保するために
一宮市は、学生の約50%が利用している奨学金返還金残高の圧縮に着目し、事業者と市が奨学金を折半で代理返還する制度を設けました。
これにより、中小事業者等の人材獲得競争力を向上させることで、若年者の定住促進と中小事業者等の経営基盤の強化を目指します。
若手従業員の奨学金返還に助成を行う事業者には、助成額1/2(月額上限15,000円、最大54万円)を市から補助し、市のウェブサイトでも事業者名が公表され、若者への福利厚生が厚い事業者である、あるいは地域であることのアピールもできます。
新年度から市内企業等と協調して、若い従業員さんの奨学金返還、ひとり最高54万円まで支援します!も、記者会見でアピールしました→ https://t.co/M3wPvOCjzX pic.twitter.com/xZAzVBKG2j
— 中野正康 (なかの まさやす) 一宮市長 (@MassaNakano) April 24, 2023
奨学金返還サポート補助金の概要
サポートができる企業の要件としては、市内に事業所を有している中小企業(本社は市内でなくても良い)である事、また、サポート対象者(従業員)は、市内に居住している事が条件となります。
■サポート対象者
<次のすべてを満たす方>
- 一宮市内に在住
- 中小事業者等に35歳までに正規雇用されている
- 市内の事業所に勤務する
- 奨学金等の返還を行っている
■正規雇用
<次のすべてを満たす雇用形態>
- 無期雇用
- 1週間の所定労働時間が30時間以上で、通常の労働契約を締結
- 雇用保険の被保険者である
- 公的年金、健康保険に加入
■奨学金の種類
サポート対象者(もしくはその保護者)が、サポート対象者の大学等就学にあたって、独立行政法人 日本学生支援機構(JASSO)から貸与を受けた奨学金
■対象となる大学など
大学(大学院を含む)、短期大学、高等専門学校、専修学校(修学年限2年以上の専門課程)
返還支援のメリット
企業には賃上促進税制の対象ともなり法人税の税額控除のメリットも、従業員には学資としての取扱いとなる金額分の所得税が減額されるといったメリットもあります。
奨学金返還サポート補助金 申請の手引き
一宮市役所のご担当者様からは、
「奨学金の返済負担は将来の足かせにもなり、奨学金残高が有るが為に相手側の親から結婚を断られるなどと言う例もあるようです。結婚・出産・住まい確保のいずれのタイミングに於いても資金の余裕は有った方が気持ちのハードルも下がり、ご家族の安心にも繋がるでしょう。」
「最初は理解が得られにくいかもしれませんが、長期的取組みとして浸透させていく事で利用事業者が増え、若者人材の獲得、企業存続に繋げていただけることを期待しています。」
とのお話を伺いました。
これから大学生になる皆さん、ご家族の皆さんにとっても、今回のような奨学金へのアプローチは、心強いものになるのではないでしょうか。
一宮市のこうした動きにより、若い方たちが夢をあきらめなくてもよくなる世の中になるかもしれません。
いずれにしても、一宮市の奨学金への第一歩を他市他県の皆さんにも広く知って頂けたらと思います!
一宮市役所はこちら