【一宮市】保育士さんの労働環境を改善し、保育の質を高めることを目指すサービス「コドモン」。市内公立保育所52施設において運用が開始されます。
株式会社コドモンは、一宮市の公立保育所52施設において、保育・教育施設向けICTサービス「CoDMON」(以下コドモン)の運用を2023年1月10日より6園にて開始し、その後、2023年6月より段階的に全施設にて運用開始していきます。
紙の使用を減らし、保育士の事務負担の軽減や業務の省力化を図ることで労働環境を改善し、保育の質を高めることを目指すとのこと。
一宮市におけるコドモン導入機能(予定)
■園児台帳
園児の名前・クラス・生年月日・健康情報(かかりつけ医師、アレルギー)・健診履歴・保育料設定及び家族情報(緊急連絡先、メールアドレス)など、園児毎にあらゆる情報を一元管理する事が可能、園内での園児ごとの情報共有が容易になります。
■登降園管理
園児の登降園記録は、QRコードを使った打刻機能で自動管理に、延長保育の料金計算も自動化されます。
保護者はスマホアプリを使用し、登降園時刻などの確認が可能です。
■お知らせ一斉配信
コドモンの緊急連絡は、クラスや園児を指定し、あらかじめ登録しておいたテンプレートから選んで連絡事項を記載するだけで、簡単シンプルに情報配信を行うことができます。
メール配信の他に、スマホの通知機能やアプリ内で配信など、あらゆる方法で情報を届けることができます。
■遅刻・欠席・お迎え・延長
登降園時間帯の遅刻・欠席・お迎え・延長などに伴う連絡を、保護者アプリから申請できます。
保護者は時間を気にせず瞬時に園に報告することができ、園は電話対応することなくタブレット等でリアルタイムに受け取ることができます。
保護者、保育園双方にとって利便性の高い機能です。
■発育・健康記録
健康(午睡チェック/検温/排便チェック)と発達について記録します。
発達については日々の保育のなかで「子どもがどのように成長しているか」を「生活」「遊び」「人間関係」「環境」「言葉」「表現」の6領域から選択し、園児一人一人の年齢や発達状態に合わせてチェック形式で記録できます。
■連絡帳
園児の様子を伝え合う連絡帳を電子化します。
保護者はスマホアプリを使って、家庭での様子を選択形式で報告するため、最小限の手間で入力できます。
園では、園での様子を写真も活用しながらフィードバックすることができます。
■請求管理
延長保育料などの請求額を計算し、請求することができます。
登降園/入退室管理で打刻すると、打刻の時間によって延長保育料が自動で計算されます。
■指導案・日誌作成
現在園で使用している帳票をコドモン上にアップロードし使用できます。
日誌や発達経過記録・月案等がデータ連携し、一貫性のある指導案の作成が可能です。
デジタルを活かした閲覧性の良さ、テンプレート機能の活用、音声入力などを実施することで、作成時間の削減と、指導案及び保育品質の向上が期待できます。
■保育ドキュメンテーション
「ドキュメンテーション」とは、こどもが活動に夢中になっている瞬間をとらえて写真とコメントで記録するもので、「こども主体の保育」を実現するうえで有効な手法として近年注目されています。
ドキュメンテーションを活用することで、保育者・保護者・こども、それぞれに対話を生み出し、こどもの世界を拡げて学びを豊かにすることができます。
コドモンのドキュメンテーション機能は「写真つきの日々の記録」を行うだけで、一括で「日誌・掲示物・連絡帳・週日案」が作成され、同じ内容を何度も記入する必要がありません。
掲示物も自動的にレイアウトされるため、写真の切り貼りなどの作業も不要、現場の負担を最小限に保育ドキュメンテーションを実践できます。
■シフト
園児や児童の登降園・入退室予定と配置基準をもとに、配置が必要な職員数を算出。
また、職員ごとの「早番」「遅番」などの出勤・休暇日数を集計し、勤務の日数や内容ともに偏りがないよう、労働基準法を遵守し、公平性を保てるようなシフトを直感的な操作で作成できます。
また、1日ごとに各職員の時間別配置状況が一覧できるので、急なシフト調整もしやすくなりました。
事業内容:
子どもを取り巻く環境をより良くするための事業を手掛け、働く人にとっても働きやすい組織づくりを体現。
子育てに優しい社会に変わるよう多角的に環境整備を行い、社会に貢献する。
コドモンのプレスリリースによると、2023年に入り、春日井市(29施設)や小牧市の保育所(15施設)でもコドモンの運用が始まるそうです。
2023年は公立の保育所にとって、大改革の年となりそうですね。
色々大変なこともあると思いますが、安心・安全に各保育所に定着していくことを願っています。
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